メタ壱

ブラック・ジャック ふたりの黒い医者のメタ壱のレビュー・感想・評価

3.3
企業ビルの爆破テロの救援に駆けつけたブラック・ジャックはその実行犯により軟禁され不可能な病の治療に当たらされる。
そんなブラック・ジャックの影には、死神と呼ばれる医者・キリコの姿がつきまとっていた。

到底不可能と思われる患者を命をかけて救おうとするブラック・ジャックと、訪れる死に必要以上に抗う事なく安楽死を与えるキリコ。
この正反対のふたりの医者の対立と奇妙な絆に“医療”のあるべき姿について考えさせられる。

苦しみ、助からないと知りながらも手術や延命措置を繰り返し生きながらえさせる事と、苦しみから開放する為に命を奪う事。
このふたつは相反するようでいて、どちらも人の中に同時存在出来る願望。

一つの答えはないけれど、考え続けなければならない大事な命題なのだと思います。
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