伊藤潤二先生の傑作「うずまき」の実写版。
冒頭主人公が黒渦町を眺めるシーンは、まるで潤二先生のカラー原稿そのままのような色調で、中々に赴きがあって期待させます!
そしてそこから!
主演二人の神木製かと見まごう程の見事な棒っぷり(顔だけ見れば潤二作品から飛び出してきたかと思う程ぴったりなんですが)、
観客を凍死させる気だとしか思えない寒いギャグの数々、
耳を疑うようなダサいSEの使い方、
阿部サダヲだけはどこに出てても阿部サダヲだな!
出ました!大杉漣のやっつけ仕事!、
などの「絵に描いたようなダメなB級映画の特徴」が次々と観客に襲いかかり、その精神を眩惑しグチャグチャに蝕んでんでいきます……
ーーそう、まるでうずまきに取り憑かれるかのように……
キャーーーーーーーー!!!!!