セイラ

前科者のセイラのレビュー・感想・評価

前科者(2022年製作の映画)
3.5
・題名の前科者ではなく、“無給の国家公務員”保護司に焦点を当てた作品
・更生とは何かを問う。抱える過去と厳しい境遇と無慈悲な現実が顕になる
・常に切迫した状態でひとと向き合う強さと不安定さが胸を打つ

試写会にて。
保護司という職業は親友のお母様がやっているので日々話はきいていたものの
映像という形で摂取したことで如何に緊迫したものか痛感した。
いま更生して社会に組み込まれた人々は、こうして人×人のコミュニケーションのストレスや情の壁を乗り越えて戻っているのだと知った。
簡単な職業では無いので、心に余裕があり、他人への干渉度をきちんと見極める力を備えていないといけないのだと有村架純さんの圧巻の演技で突きつけられた。
だからこそ、無給のボランティアでないとできないのだと思った。
こんなに大変な仕事なのに無償だなんてといつも思っていたが、成り立つ理由を勉強できた良い機会。

中原中也を取り扱ったのは江ノ島だから?
『人間失格』で中原中也を森田剛さんが演じ、素晴らしくて感動した記憶があるので、えっっっ何処までも中原ついてくる役者さんだな!???と、実はひとりジワジワきてた。

---わたしも阿川さんの牛丼好きです---
ラーメンと迷ったけれど胸が詰まるので。
最初のシーンでくすっとできたのが救いだったため、帰宅早々牛丼を作りました。

味付けは
お水、お醤油、お酒、みりん、お砂糖、生姜、少しのお出汁

玉ねぎは粗めに切って時間をかけて味を染み込ませるのが肝です。

みどりちゃん良かったな、ああして言語化して思いを伝えられるのは
一つの才能だよなと思いながら牛丼作りました。
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