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前科者のmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

公開記念舞台挨拶ライビュ付上映。

なんだろう、ひとつひとつの言葉を大切に紡ぐ人たちが作った、苦しくて優しい映画です。「先入観」って怖いなと改めて。

物事にはいろんな側面があって、見えなくてもひとりひとりに違う背景があって。もちろん犯罪は悪い。加害者も被害者も増やしてはいけない。でもその為に何ができるか何を大切にするかは人によって違う。

主人公は、人に寄り添うことでより多くの人が真っ当に生きられるように助けることを大切にする。「加害者を増やさないことが被害者を減らす」。「加害者を減らすことで被害者を減らす」のとは言葉は似ているようで違う。

有村さんは「たくさんの人に観てほしいとは言わないけど」って言っていたけど、私はたくさんの人に観てほしいと思った。「今作を観て感じるものは人それぞれ違うと思うけど、これを観て感じたことは大切にしてほしい。人と接するときに思い出してもらえたら(意訳)」。

そしてやはり役者森田剛、良い演技をするなとしみじみ。舞台挨拶もまた面白かった。きっともっと自分の言葉で語りたかったんだろうなとは思ったけど。画伯。わかんなくて考えた末丸投げしちゃうの森田剛らしい。

そして若葉竜也さん、「小心者」でもあると思うけど1番は「変わり者」だと思うぞ……。
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