前科者のさのネタバレレビュー・内容・結末

久しぶりに映画を見た。
人の寂しい心にちょっと寄り添いたくなって見た映画。
保護司に着目した話、初めて。
罪を犯した受刑者は一生悪者だ、みたいに思ってたけど、その罪が世の中の環境によって必然的と言っていいほどの確率で生まれてしまう現実もあって、「更生」することも許されるのかなと思った。少し同情した。いや、でも、ぶっちゃけわかんない。私も大事な人を殺されたら更生することは絶対に許さないな。どの立場にもなれず難しかった。
工藤兄弟は大事な母親を、虐待していた父親に殺され、殺された身の弟は、虐待を見逃した世間の人々を殺す負の連鎖が見ていて苦しかった。世の中の弱者を見捨てずに犯罪を防ぐにはどうしたらいいのか考えさせられた。

弟の実が更生した父親を殺そうとして、警察に捕えられた時の描写がえぐかった。警察の銃を奪い自分を撃つ実、自分が撃たれると思い目を瞑る父親、工藤兄弟の幼少期のビデオ映像、保護司のかや、この四部分が映るシーン感情が追いつかなかった。辛くなった。

あとみどりがかやちゃんに「受刑者は保護司を必要としてない、かやちゃんみたいな弱さが必要」みたいなこと言ってたシーン結構刺さった。
弱者には第一に寄り添いというか理解ってのが大事なんだなと。