「ワイルドスピード」シリーズではお喋りポジションのタイリース・ギブソンさん主演にジョン・マルコヴィッチさん、マイケル・ジェイ・ホワイトさん共演と豪華なキャスティング。
タイリースさんはいつもの陽気なお喋りも良いですが、「ブラックアンドブルー」でも見せたようなこういう苦悩を抱える役も似合います。
ジョン・マルコヴィッチさんとマイケル・ジェイ・ホワイトさんは存在感はありますが、ギャラが安い俳優でも事が足りる役だと思いますね。
その分、セットとか他に予算を回せたんじゃとないかと思います。
とうとうマルコヴィッチさんみたいな名優も、B級にチョロっと出てお金稼ぎに味を占めてしまいましたか…。B級すきとしては嬉しさと残念さ半々です。
主人公が心に傷を持つ設定ですが、この手の映画にしては反撃が遅い。
なんかナヨナヨしてるし覚悟を決めるまでがまだるっこしいです。
あるにはありますがもっとホームセンターを活かした戦いが見たかったですね。低予算で無茶が出来ないのは分かりますが、それがショボさに現れているのが分かってしまいます…。
武装集団のリーダーと万引き店員のキャラクターは良かった。
女性が私の妻と言うので最初は字幕ミスかと思いましたが、同性愛へのメッセージだったんですね。この他、親子愛や家族愛や多様性などへのメッセージもありますが、どれも中途半端で終わってしまっているのは残念。
全体的にテンポが悪く地味で面白さに欠ける作品だと思います。こういう設定のB級アクションが好きな私はまずまずは楽しめた作品でした。