み

ディア・エヴァン・ハンセンのみのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーが展開しても通奏低音のようにずっと横たわる、コナーの自殺という現実。

エヴァンの行動について
どうすれば良かったか、とか
これは許されない、とか
正義を人に突きつけることって多い
というかこの世の中毎日常に。

間違いなんか犯したくなくても犯す時が、人間必ずあって、
過ちに対して被害を受けた人から責められるのは仕方がない、責任も全うする。でも死刑判決されない限り、その後も本人は生きていかなきゃならん。
でも、関係なくても介入してくるSNSの波が恐ろしい。(怖い面だけじゃなく誰かの救いになる面も示すのは良い)



自尊心って大事とはわかってても、どうしても持てなくて自分を卑下したりして孤独な谷底にいる人がいる。完全に独りだと思ったとしても、何かに縋って欲しい、、

息子エヴァンが窮地に陥り、いきさつを知って初めてこれまでの息子の深刻さに気づいたハイディ。
「母親」として「完璧」じゃないと自分でも思ってるハイディだけど、息子にかけた言葉が救いで、そのシーンはもうどうしようもなく泣いた
エンドロールでさらにグッときた。別に親でなくても他人でもいいから救いを求めて…
み