竹内

ディア・エヴァン・ハンセンの竹内のネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

人間のもつ残酷さと優しさが痛い程描かれていて複雑な感情になった

エヴァンのついた嘘は確かに家族の支えになっていたし優しさや憧れからのものだったけど、一度疑ってしまえば綻びだらけの脆い嘘ばかりで、うまくいけばいくほど残酷に思えた
ひとりぼっちのエヴァンが「ひとりじゃない」ってスピーチするのもなんだか辛いし、相談相手もいなくて、幸せを感じると共に追い詰められていくから苦しかった

本気で死のうとしたことのある人間だからこそ、コナーの家族のことを蔑ろにできなかったんだろうな
最初の「誰もいない場所で木から落ちたら音を立てたことになるんだろうか」みたいな歌、共感してしまう部分があって辛かった 最後に見れたコナーが作った歌は素敵だったな

めちゃめちゃ辛いけど見づらくならないように楽しいシーンを織り交ぜているところも素敵だった
竹内

竹内