ぽてと

ディア・エヴァン・ハンセンのぽてとのレビュー・感想・評価

3.5
大好きなチョボスキーの作品。
全くどんな内容か知らずミュージカルだっけくらいの印象だけで観ました。

楽曲はめっちゃいい!めっちゃ刺さる!
出演者みんな歌うまくてさらに感動。

序盤でこれはまた泣くやつ!って思って途中からモヤモヤざわざわして、でも終盤でやっぱりちょっと泣いちゃった。












⚠️ネタバレかも⚠️

めっちゃ張り切って観始めたのに主人公がもう振り切って嘘つき続ける!って感じになった辺りから主人公に全く共感できない自分が出てきて、どうするつもりなの?ってざわざわモヤモヤがすごかった。
優しい嘘、、、ではないよな、
最初言い出せなかったのは仕方ないにしても、言い出すタイミングはあったし、少し自己中だなって感じてしまう面も。
それはアラナにも言えた。目標達成したいがために遺書(遺書じゃないけど)をSNSに無断で載せる、これだって許し難いことだと思う。
エヴァンやアラナの苦しさや孤独感に共感する面はあった。だから開始数分ですでにうるっときたもん。
でも2人の行動にそれくらい苦しかったんだよ〜、わかって欲しかったんだよ〜って思えなかった。


あと、コナーの家族に嘘でしたって告白するシーン、エヴァンがめっちゃ歌い上げるから(ミュージカルだから仕方ないんだけども)自己陶酔してだから悪気はなかったわかってください感が増し増しになって、
歌い終わった後の沈黙からの冷めた感じがちょっと面白かった←不謹慎

でもコナーのことだけ考えると泣けた。
施設での演奏にうるっと。
ほんのちょっとしか現実のコナーはいなかったけど、その態度だけでも彼も苦しんでたんだよなってわかって苦しかった。
(どやしつけてみたものの、ちょっと反省して自分から話しかけたり、ギブスに自分の名前書いたり、妹のこと大事だから怒り抑えられなかったり)
だからこそエヴァンによって勝手に描かれてしまうコナー像が受け入れられなかった。それはほんとの彼を否定することに思えたから。

だからね、観終わって今すぐの私はこの映画を好きとは言えないな。
時間が経ったらわからないけど。
ぽてと

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