なかむら

ディア・エヴァン・ハンセンのなかむらのレビュー・感想・評価

3.8
曲も歌声も素敵で心に響いた。がっつりミュージカル。

悩んでいるように見える子も見えない子も大人も子どもも色々抱えている。家族の死を素直に悲しむことができない葛藤とかリアルだなぁと思った。

あの状況で言い出しづらいのは分かるけど、「思いやりでついた嘘」←これには少し違和感。
思いやりというより、エヴァンもその嘘に救いを求めていたような気がする。自分には親友(大切な思い出を共有できる存在)が居たと思い込みたかったんじゃないかなと。亡くなったコナーをイマジナリーフレンドにしてしまってる感じがした。

SNSで一気にバズったり燃えたりする様は現代的。

結局コナーは何を思っていたのか、誰にも分からないから
生きてる人が勝手に意味付けしていくしかないのが切ない。

ただの感動作じゃなくて色々考えさせられた。どうしようもない自分でも、受け止めてくれる人が居るとしたらそれは素晴らしいこと。
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