最後のロジャー・ムーア007。テーマソングは某バラエティ番組でおなじみのあの曲。甘く優しく、ユーモアを忘れずに、けれどキメる時はキメる。そんなロジャー・ムーアボンドらしさが出ている曲だと思います。
これまでマニー・ペニー役を演じて来たロイス・マクスウェルも今回が最後だそう。おしゃれして馬券を握りながら「このノロ馬め!」と競馬に興じる、いつもとは違った一面を見せてくれたのはそのためでしょうか。同僚以上、恋人未満という絶妙な関係の二人のやり取りがこれまでのシリーズの楽しみでもあったので寂しくなりますね。
ストーリーはいつものパターンでしたが、笑いながら逃げまどう人たちを射殺する屑具合がいい感じの敵ゾリン、そして最後は漢らしく散ったボンドガールメイ・デイがなかなか印象的でした。