ShinMakita

必殺仕掛人 春雪仕掛針のShinMakitaのレビュー・感想・評価

必殺仕掛人 春雪仕掛針(1974年製作の映画)
2.2
日本橋・小津屋に入った畜生働きの盗賊集団。その頭は女だった。猿塚の千代…大店の後妻に入ったあと、部下を手引きして奉公人を皆殺し、己の身代わり死体を置いてくるという手口だ。

小津屋事件が江戸を震撼させている中、梅安宅に居候中の小杉は事件に胸を痛め亡くした子に思いを馳せていた。一方、梅安は千代の配下盗賊らの仕掛を請け負い、まずは定六という悪党を始末。しかしその際、過去に因縁のある浪人・三上に顔を見られてしまう。三上は千代に飼われており、梅安の命を付け狙ってくる。梅安の事情を知った小杉は助太刀を申し出るが、心の清い小杉を仕掛の道に入れたくない梅安はそれを断るのだった…



「春雪仕掛針」

梅安が的にかけられ追い詰められていくというストーリーで、前作のユーモラスな部分は消えてハードボイルドに徹していましたね。妹殺しのエピソードを語るとこで、トヨエツ版とリンクします。梅安のピンチに現れる小杉がカッコ良し!

悪役側は、千代役=岩下志麻。参謀が夏八木勲。志麻姐さんの美貌に目を奪われること必至。クライマックス、まさかの小杉と音羽屋コンビの仕掛に驚いたけど、梅安さんは岩下志麻にとっておいたわけね。雪景色の中の静かな仕掛、美しゅうございました。
ShinMakita

ShinMakita