タクマ

ドラえもん のび太と雲の王国のタクマのレビュー・感想・評価

3.8
見たで。
雲の上に自分達の理想郷を作っていたのび太達が出会ったのは環境破壊を続ける人類を最後の審判に掛けようとする天上人だった。
のぶドラ映画において幼少期の私をトラウマに突き落とした傑作。前半でのび太達が雲の上に自分達の理想郷を作っていくワクワク感と後半の大洪水場面の落差が大人になった今見てもエグい。天上人がやらんとしている事は仕方ないっちゃ仕方ないんやけど本質的には自分達の豊かさの為に地球の環境を汚している地上人とあまり変わっていないとも感じる。自己の国の利益の為なら他国の犠牲を問わない様は現実にある世界情勢と重なって見えて子供達がみるドラえもんと言う作品の枠を越えるシビアさに震えた。クライマックスのドラえもんの自己犠牲はちょっとやり過ぎな気も正直したがテレビ版本編でののび太の優しさがその後の希望へと繋がるラストは暖かい。世界の為には何を犠牲にするべきなのか?
共に生きるとは?平和とは?人類にとっての永遠のテーマを描いた1本。
タクマ

タクマ