eta

グリンチのetaのネタバレレビュー・内容・結末

グリンチ(2000年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

クリスマスに見たかったけど見られなかったクリスマス映画の1つです🎅🏼

あらすじ:世界で最もクリスマスを愛する街「フーヴィル」に住む人々は、今年もイヴを目前に買物で大忙し。全身が緑色の毛で覆われたひねくれもののグリンチは、フーヴィルの人々からクリスマスを盗むことを計画するが…

グリンチとクリスマスという、この少しの不気味さ怪しさ不思議さ、そしてトキメキを詰め込んだような世界観が大好きです!
グリンチは物理的にハートの大きさが人の半分に縮んでいて、さらにそのハートをサイズダウンさせようとしています。
孤独なグリンチが「退屈だ。食うしかない。」と言っていて、分かる〜〜!!と超超超共感しましたw
本当に暇だと食べることしかやることが無いんですよねw
うん、なんだかこのグリンチの発言には親近感がわきました🤝
そしてグリンチがアルファベット順にフーヴィルの人々の名前を呼んで嫌いと叫ぶシーンがなんだか健気というか、切なくて可哀想でした。
この作品のかなりの好きポイントでもあるのが赤ちゃんの授かり方です!フーヴィルでは赤ちゃんはコウノトリならぬパラソルのゆりかごで運ばれてくるなんて、ファンタジーな世界観と設定が作り込まれていて最高でした。
少女シンディーの熱心な訴えで賞をもらったりとなんやかんやあり、グリンチが少しずつフーヴィルの村に馴染んでる様子が可愛いと思ったのもつかの間、少し心を開いてきたグリンチに対してプレゼント交換でカミソリを渡すなんて…グリンチの気持ちを考えろ〜〜😡となりました。
そしてグリンチのフーヴィルの人たちに対する「きりのない欲」という台詞が印象的でした。
フーヴィルは表面的にはクリスマスでキラキラして見えるけれど、そんな楽しくて平和な村ではありません。グリンチを犠牲にしたりグリンチに対して意地悪をして成り立っている村なので、それはグリンチに仕返しされても当然では?と思いました。
グリンチ自身も「何年も何年も俺は我慢してきた」と言っていましたしね。
印象的なシーンの1つが、グリンチがタクシーに乗ろうとしたのに無視されて「肌の色で乗車拒否か?」という言葉が咄嗟に口から出たシーンです。今回の理由はそれじゃないにしろ、今まで肌の色でもバカにされて除け者扱いされてきた過去があるのかなと思うととても切なかったです。緑色のグリンチというのはもちろんこの作品内でのファンタジーなキャラクターであるけれど、現実世界でも黒人差別など近しいものがありますよね…。
シンディーが「みんなで仲良く祝いたかっただけなのに」と呟いていて、大人は変な意地とプライド、固定概念を持っているのに対し、子供の方が純粋でありながらよっぽど成熟した考えを持っていると感じました。
あ、あとグリンチが一生懸命クリスマスの邪魔をしたのにツリーのスペアが出てきた時は笑いました🎄
この作品はなんと言ってもグリンチの飼っている犬のマックスが可愛いんです!トナカイのツノを1本だけ付けられるのも不憫で可愛いし、たまにイキイキしているのも可愛いw
グリンチとマックスの関係性もまた最高で、お互い塩対応で喧嘩見る時もあり、「マックスお前が大好きだ」と素直に仲良しな時もあるんです🐶
グリンチが本物のサンタのことを「税金逃れの山暮らし」と表現しているのが面白かったです😂華やかでファンタジーな世界観に対して、税金とかリアルなワードをぶっ込んでくるのが最高です。
最終的にこの作品は「家族さえいればプレゼントなんかいらない、ご馳走やプレゼントはおまけだ。」という結論に落ち着きます。
それをグリンチも「クリスマスは店から来るものじゃない。もしかするとクリスマスってもっと意味があるんだ。」と気付き、ハートも大きくなります。
子供から大人まで楽しめるハートフルな作品ではないでしょうか。クリスマス付近に見ることをおすすめします!笑
eta

eta