サーフ

裁かるゝジャンヌのサーフのレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
4.0
この映画、ずっと気になってて見たかったんだけどサブスクでは配信していないし、宅配レンタルでも取り扱って無くて「見たいのに見れない」作品だった。まさかU-NEXTで配信開始してるとは!ホント何でもあるな…。

ジャンヌ・ダルクを演じたルイーズ・ルネ・ファルコネッティの演技が素晴らしい。1人の女性が抱く絶望、諦観、神への信仰…彼女の心の中を渦巻く様々な感情がある種狂気をはらんだと言える程の凄みを感じる。
それと対比するように存在する執念深く彼女を責め立てる審問官。多数の大人が1人の女性を責め立てるという構図。疲弊していく彼女の姿。

彼女が立てた武勲にフォーカスを当てるのではなく生と死、神の信仰の間で葛藤する一人の女性としての姿を描き出すという意味では今公開されているリドリー・スコットの「ナポレオン」と通ずる所があるかもしれない。

後、カメラワークが100年前の映画とは思えない。「何でこの時代にこのカメラワーク出来たん?」と驚かされるシーンがかなりあった。
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