裁かるるジャンヌの作品情報・感想・評価

「裁かるるジャンヌ」に投稿された感想・評価

TOT

TOTの感想・評価

4.3
‪クローズアップと会話字幕が審問の愚劣さを浮き彫りにし、処刑シーンを仰角にとらえて硬質な構図の後の荒々しく蠢く群衆に、怒りと虚しさが湧き上がる。
涙を流しながら乾いて悟っていく女、女を憐れむふりをして服従を望む男たちの無自覚な男性性。
傑作‬。

アンスティチュ・フランセ東京、ゴーモン映画特集にて。
大越

大越の感想・評価

4.0
映画が永遠に敵わない写真。それに最も肉薄した映画監督、その名はカール・テオドア・ドライヤー。

劇場で鑑賞できて本当に良かった。A.P.C.のシャツを2k円で買い取って鑑賞の資金提供をしてくれた2ndストリート高円寺店に大感謝。
ドライヤー鑑賞二作目。前回鑑賞した「奇跡」はオールタイムベストに永遠に入り続けるだろうと確信するほど感銘を受けたが、本作はそれに比べると感動は少なかった。
 まずジャンヌの演技にシラケてしまった。カメラも被写体もすべてが美しく、ドライヤーの才能にただただ言葉を失うのだが、ジャンヌの表情にどうもシラケてしまう。
 しかし民衆が弾圧されるシーン、ジャンヌの火刑、不気味に移動する鳥たち(ヒッチコック!)が交錯する映像は息をのまずにはいられなかった。
 思うに私はクローズアップの多用が苦手なのかもしれない。
K2

K2の感想・評価

4.3
永久に観ることの叶わないオリジナルフィルム。

至近距離顔芸の極致。
【アクマの使いやあらへんで!】


19歳…。
サッカーフランス代表の
エムバペと同じ19歳…。
※2018年7月5日時点。


エムバペは若干19歳で
『2018 FIFAワールドカップ』
のフランス代表に選出。
なんとアルゼンチン戦で2ゴールの活躍。


ジャンヌ・ダルクは
1431年5月30日、
若干19歳で"異端審問"にかけられる。


【カワバンガ!】


エムバペの愛称は
"ドナテロ"である。
※タートルズ(人亀)のドナテロが由来。


そもそもドナテロは人亀ではなく、
フランスの彫刻家(1386年頃-1466年)
です…!?


そうなると、
ドナテロが40代半ばの時に、
19歳のジャンヌは異端審問(1431年)
にかけられたということか!?
※人亀ではなく彫刻家の方です。


つまり、
ドナテロの愛称を持つエムバペは、
ジャンヌと浅からぬ緑があると言えます。
※嘘です。


【ヨハネ】


彫刻家ドナテロの代表作に、
『洗礼者ヨハネ像』
『福音記者聖ヨハネ像』
と言った、
キリスト教に馴染み深い作品がある…!?


ジャンヌ・ダルクも
敬虔なキリスト教徒であり、
偶然とは思えぬ一致です。
※偶然だぞ。


【グラディエーター】


異端審問の審問官は
罪を罰しているのではなく、
ジャンヌの心を弄ぶ
愉快犯のようにすら見えます。


まるでコロッセオに集い、
剣闘士の生死を嘲る民衆のようです。


そこには、
敬意のカケラすらも
存在していません…。


【レ・ブルー(緑亀だけど)】


しかし時代は変わり、
舞台は
生死を賭けた決闘から(見世物)
敬意を掲げた祭典へと(ワールドカップ)
移ります。


民衆が取り囲む
円の中央に君臨するのは、
見世物にされた奴隷達ではなく、
虐げられた人々の希望となり得る
尊敬すべき選手達です。


ジャンヌ・ダルクの意思を継ぐ(誇張)
サッカー界の新星エムバペよ、
大志を抱き世界へ翔け!!
Shogo

Shogoの感想・評価

3.9
独特な作品、ようやく見ることができた。ジャンヌ・ダルクという英雄として描いているのではなく、人間として、若い女性として描いている。信仰心の強さだけではなく、死への恐怖や弱さを見せている。ほぼ顔のクローズアップ、字幕以上に表情が多くを語っていて、なかなか圧倒される。でも、これ以上長ければしんどかったかも。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.9
観終わった後もこの恐怖の法廷から戻ってくることがしばらくできない...ジャンヌが実際経験した苦痛と拷問が極度のクローズアップと仰角撮影、打ち寄せる音楽によって見事に映画に蘇っている。尊い信仰も人を介せばそれは恐ろしく姿を変える、彼女はその犠牲だ。祖国のために男へ姿を変えて戦い、最後まで国のためと死んでいったジャンヌダルクはレベル違いで聖人すぎて想像できない(語彙) サイレント映画だけれど全く飽きることがなかった。

顔のクローズアップが全編において撮られている。
気になったのは瞬きがないこと。
これはジャンヌ・ダルクの精神の強さを表現しており、しかもそれは実際は1人の少女であるが故に間違いなのかもしれない。これは神への影響にだけ涙を流すシーンにも由来しているだろう。
sawa

sawaの感想・評価

4.3

最後の火刑を命じられてからのシーン。
圧倒的な無声映画
確かにスゴイが、アップ主体のショットがやはり狭苦しく感じて、自分は生理的に好きじゃない。
それと、あの英雄ジャンヌ・ダルクは最期こうだったんだぜ!って感じのお話が説教臭い上にお涙頂戴的エッセンスを感じて、それも好きじゃない。
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