裁かるるジャンヌの作品情報・感想・評価

「裁かるるジャンヌ」に投稿された感想・評価

mmd14r

mmd14rの感想・評価

3.2
人間は非言語からその人の感情を読み取るから、俳優の表情の演技ってものすごく大事なんですね。
この映画はほぼクローズアップが使われていて、表情による情報が大部分で、ただところどころわかりにくくて難しかった。この人瞬き忘れてないかなってぐらいJoanは目を見開いていて、人間の恐怖というか追い詰められた表情というか鬼気迫るものを感じた。

時代のせいなのか、それとも意図的なのかフレームが基本ぼやけていて、窮屈さを感じた。ただ一度、サインするシーンだけははっきりとした型取りがされていたように思えた。
少しでもグロいのが苦手な私にとっては瀉血のシーンは目を背けるレベル。

無声映画は初めてで、加えて英語字幕に分からない単語がパラパラとあったから付いていくのに必死。
映画の手法としてこんなにもクローズアップを多用した映画があったんだ。
ジャンヌダルクの顔の表情を見逃させまいと意図してるのがビンビン伝わる。
『女と男のいる舗道』にてナナがこのジャンヌの姿を見ていた理由がなんとなく分かった気がした。
rii

riiの感想・評価

1.2
学校の授業で拝見。どうにも自分には難しかった。歴史や文学の知識がある程度あると、楽しめると思います!
パソコンで見たのは失敗だった。しかし凄い。映画が1人の人間に演技をさせ映像を撮るということの骨髄がある。アントナンアルトーも良い
kyo

kyoの感想・評価

4.5
きょうはずっと、ルイーズ・ルネ・ファルコネッティさんの表情がフラッシュバックしてしまう一日。カサヴェテス『フェイシズ』でジーナ・ローランズさんの片目から零れおちた涙の起源は彼女だったのか、とふいに悟った瞬間、そんなふうに見ていた自分にちょっぴり嫌気がさす。いろんな風景がぼくのなかで重なったり、つながったりしていく。仕方のないことだとわかってはいるものの。

この作品は「サイレント映画の傑作」と呼びならわされていくのだろう。これまでがそうであったように、これからもきっと。けれど、ここに映っているものはもっとべつの、もっと巨大な、映画を超えたなにかにちがいない。「あなたはどう思いますか? あなたはなにを感じますか?」透明な影がしずかに問うてくる。映画としてではなく、もっと深く、もっと大きな、うねりのような「なにか」として。

少女が泣いている。ただかなしそうに、うつむき、見上げ、おびえ、ふるえている。19歳の少女の涙。いのち。光の粉、弧は、まだ見えてこない。だから目を凝らし、耳をすまし、心をすまして、映画をにらみつける。
324

324の感想・評価

4.0
やっと観られただけで大満足。瞳孔開きっぱなし。歪だがこれ以外に無いというショット。やっぱり窓のクロスは撮りたいよね。
Guy

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3.7
フランスの古典としてではなく1つの作品として圧倒的だった。
斜め下から煽るショットを基調としたカメラワーク、その絵には絶望と悲しみと恐怖のメタファーが散りばめられていて全てを包み込む壮大な劇中歌に息を飲む。
嘲笑う者達 希望と裏切り 硬い意志 恐怖のあまり揺らぐ思考 静と動 絶対的な表情で見せる心情描写。
役者の演技や画角が新鮮かつ斬新なのはもちろんだけど、80分ほぼ同じシーンでの繰り返される同じやりとりでここまで魅せれるのはそう出来るものじゃ無いよなぁ。
最後の畳み掛ける暴力的な演出も一瞬魅せたジャンヌダルクの誤ちも素晴らしい。
間違いなく歴史的傑作。
そりゃぁゴダールも今作を見たナナに泣かせる演出を撮りたくなるわなぁ。
Tyga

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3.5
表情をフィルムに"焼き付けた"映画。

無声映画×顔のアップという現代人にはなかなかハードルの高い構成だが、ジャンヌの表情が素晴らしく、目に焼きつく。
後半以降に出てくる影や河を使った撮影も見事。

ジャンヌ自身の悲哀などはストレートに伝わってきていいのだけれど、周りの人たちも顔アップが多くて、ちょっと単調な印象。

個人的に好みなのはブレッソンみたいに突き放した距離感から、観察するみたいな映画。

すごい映画だけど、好きな映画ではなかった。
過去鑑賞。

ジャンヌ・ダルクが異端として尋問裁判を受け、やがて火刑に処されるまでを描いた衝撃的な作品。1928年という時代に、これだけ真に迫った、そして感情表現の極みとも言えるクローズアップ技法の連続をしていたというのが、映画史的にもとにかく画期的...!
裁判官らがジャンヌを見下ろし、ジャンヌはそれを見上げるという構図然り、ラストの火刑シーンの上からのアングル然り、ただクローズアップするだけでなくアングルまで細かく意識されているので、より人物の心情が垣間見えて圧巻。ジャンヌ役のルイーズ・ルネ・ファルコッティの切ない眼差しも、とてもサイレントとは思えない臨場感を醸し出しています。髪もわざわざ剃ったんだろうなぁ、その女優魂に脱帽。

しかし、同じような場面が音なしでひたすら続くので、退屈に感じてしまう場面もあったのは確か...!内容もお察しの通りめちゃめちゃ重いので、眠くない時に気合い入れて観なくてはですね。
サイレント映画の到達点と言われる伝説的映画。ずっと見たかった作品。シーンのほとんどを占めるジャンヌの表情と火あぶりのシーンの迫力が物凄かったです。話自体は退屈ですが、映像に引き込まれます。
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