テレビドラマや映画として知られる「アダムス・ファミリー」のCGアニメーション映画化第1作目となる今作。
人里離れた山奥で挙式を上げたモンスターのゴメスとモーティシア。だが2人がやってきた事を良く思わない現地の人間たちに追いやられてしまい2人は崖の上に立つ廃病院で他者と関りを持たない生活をするようになる。
そこから10数年が経ち、子供も生まれたアダムス家の屋敷が立つ崖の麓でマーゴという女性が理想の街を構築しようとしていた。
次第にアダムス家を疎ましく思う様になったマーゴは10年前に現地の人間が行ったように一家を排除しようと画策する…と言うのが大まかなストーリー。
アダムス家のキャラクターデザインがかなりデフォルメされていて、見た目だけで言えば人形劇に出てきそうな出で立ち。
実写のクリスティーナ・リッチ演じるウェンズデーがめちゃくちゃ可愛くて好きなんだけど、このアニメのウェンズデーもなかなか魅力的なキャラ。
外界と遮断された所で暮らす内に次第に外の世界に興味を持つようになっていき、外の世界の同じ年ごろの女の子と関わっていく事で自身も成長していくという設定だけど、一癖も二癖もあるアダムス家の中で一番人間的だし、彼女がいる事で物語が弛緩する事なく展開できてるようにも感じた。
ストーリー的にもビジュアル的にも実写映画と比べると子供向けになってるのかな。実写映画の方はもっとゴシックホラーテイストは強めでキャラクターの"いい意味の胡散臭さ"が強かった様な気がする。
