フクロウ

裁かるゝジャンヌのフクロウのレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
3.5
ドライヤーの名作と名高い作品だが、個人的には『あるじ』あるいは『奇跡』ほどは刺さらず。火刑の刑場を目の前にして怖気付き、異端だと認める書類にサインしてしまうが、それは神に対する裏切りだと思い直し、火刑は怖いがやはり私は神から遣わされたのだと再証言。火刑に処せられる。裁判中のジャンヌの顔が神を見て恍惚の表情となるところが白眉か。あと、私ではなく教会関係者が全員悪魔だ、とジャンヌが指摘する構図は、まさに最後の一人vs徒党。審問官から処刑係まで本当に醜悪。
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