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殺されたスチュワーデス 白か黒かのimaponのレビュー・感想・評価

3.8
1959年の未解決のBOACスチュワーデス殺人事件を題材に取った物でこれはあくまでフィクションですよ。と断りを入れて開巻。
事件をネットで調べてみると密輸がらみの疑惑が出てくるのだが本作ではあくまでダニエル修道士のエロいドンファンぶりに焦点を合わせてる。これは正解。白か黒かとタイトルにしておきながらメチャ真っ黒。
本作、前半は十朱久雄、後半は久保菜穂子という事で良いだろう。取調のお10時、お3時。真面目そうな十朱修道士の一筋縄では行かない食えない男振り。
終盤の事件再現パートは構成上の評判が悪いようだが私は好きかも。まさに高給職業婦人といった美貌とスタイルでダニエル修道士に甘える。2人のイチャイチャを楽しむ。修道士という職を失いたくないダニエルが「アヤコ、サビシカッタネ。ワタシガアイシテアゲルヨ」一点張りで誤魔化そうとするの最高。
熱心な信者である田宮二郎の恋人がダニエルの罪に赦しを請いながら信仰の尊さを訴えて死んでいく。田宮二郎も泣くよね。元カノの左幸子しかり。エセ聖職者、エセ宗教というのは本当に罪だよね。間違ってもなるもんじゃない。
イキり立つ殿山泰司刑事を制御する蝶タイ根上淳も良かった。
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