このレビューはネタバレを含みます
「寂しいこともあるけれど、一瞬だし。
だけど、その一瞬は、本当に、寂しい」
東京にいる若者たちはそれぞれ
価値観も、持っているストーリーも、瞳に映る相手も違う。
でもリンクする。
同じ感情を抱く瞬間がある。
スクリーン越しに共有するその瞬間が最高に気持ちいい。
まるでスクランブル交差点。
交わった次の瞬間にはもうそれぞれの方向に足を踏み出しているけれど。
すれ違うその時は、たしかに、ある。
この映画の最初から最後まで、全てが刺さる人もいるかもしれない。
私はそうじゃなかった。
でも刺さるセリフが間違いなくあった。
そのセリフだけで、この映画を観てよかったと思えた。
電車の窓から外を流し見るように、
なんとなく観てもいいんじゃないかな。
そんなタイムラインのような映画。