小野田氏に関する書籍、映像作品はあらかた見て、講演でお話しするお姿を拝聴したことがある者としては、久々の映像化なので大変興味がありました。
フランス人監督の撮影、淡々と氏の半生が流れる。
陸軍中野学校での日々
部隊の壊滅、逃亡、仲間の死。
鈴木青年との出会い。
日本の今を知り帰国へ。
それらをどのように感じ、視るのかは観客任せということでしょう。
私的には、帰国後の氏の苦悩を見聞きしているのでその淡々さが辛い場面に見えてなりませんでした。
販促キャッチ 一万夜を越えて
信じ、闘い、生き抜きた先で待っていたのは。
身捨つるほどの祖国ありや 寺山修司を私は思い出します。
本作を観て、小野田氏の人生に関心を持つ人が増えてくれることを期待しております。