ほのか

ONODA 一万夜を越えてのほのかのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
3.8
こういう人がいるんよっていうことだけは知ってたので、こういうことだったのか〜っていうのを"知る"時間だったな〜。美談にしすぎず肩入れしすぎずたんたんと彼自身に起こったこと/起こしたことだけが描かれる。
見たいところだけをみて自分たちを貶めようとしている!陰謀論だ!って「こうのはずだ」に無理やり当て嵌めようとしてるところはとても痛々しい。そこまでして彼らは一体誰と何と戦っていたのか。
体裁を気にする必要がなく、「いや、違うやろ」っていう人がいないとこうなる。小野田さんと小塚さんはいい意味でも悪い意味でも相性が良すぎたね。この映画の中で小野田さんと小塚さんの繋がりだけは色付けがされてるなと感じました。海辺のシーンのふたり、なんかこの感じ、既視感…っておもってたんやけどたぶんゴッズオウンカントリーのビジュアル……

フィリピンのひとたちからしたら彼らは害獣でしかなかったんやろうなぁ。言葉も通じず、ただ自分たちが生き残るために危害を加えてくる、し、時には人殺しも厭わない。でも、仲野太賀くんが手を差し伸べてくれたとき、あの瞬間小野田さんは害獣から人へ戻るんだなと思った。
仲野太賀くんと交流を持った瞬間、時が加速した感じ。止まっていた?止めていた?時が突然ぎゅんっ!と現代に戻された感じ、彼が纏う空気は明らかにあの映画では異質で、でも異質なのは小野田さんだったってことを強制的にわからせるのにとても効果的面だった。




こんな映画やってるんや〜あ〜でも神戸やってへんやん…って思っててんけど、えんややん!?!?って知った瞬間観るの決まった。えんや、いつのまにか映画の人になってたんやねぇ。まだ34歳なのか〜。声はりょ〜まくんしてたころと全く変わってなくて、あ〜〜えんやだ〜〜〜〜ってぐっときた。

日付の表示とかフランス語で表示されてるのみてこれフランス製作なのか!って知った。なんでフランスが…???ちょっとあとで調べようねぇ。