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ONODA 一万夜を越えてのnobu0326Jのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
3.9
ルバング島から帰国されボロボロの軍帽を被り背筋をピンと伸ばし、インタビューに答える小野田寛郎さんを見た時感じたことは"侍"でした。
この二年前にグアム島から「恥ずかしながら帰ってまいりました。」と体もだいぶ弱っているように見えた横井庄一さんが帰国された際には大変お疲れ様でしたという感じでした。
横井さんには大変失礼ながら小野田少尉はかなり違いました。
インタビューに答える言葉は本物の日本兵が語る愛国心、命令の絶対服務などの当たり前に発せられる一言一言に強烈な驚きを感じたものでした。
ゴジラだモスラだ。ウルトラマンに、はたまたブルースリーだとアチョアチョしていた平和ボケ少年にとっては本物の日本男子を目の当たりにした日となりました。
本作は日本に戻るまでの小野田少尉の任務遂行の日々が描かれており胸が熱くそして締め付けられる思いで見させていただきました。
戦争は行われるべきものではありません。
しかし日本のために懸命に戦った人々がいた事は心に留めておくべきだと思います。「ONODA 一万夜を超えて」(2021年作)なのでありました。
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