しまだりく

ONODA 一万夜を越えてのしまだりくのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
4.2
戦争映画というジャンルには色々な形があり、陳腐化しているようで中にはとても記憶に残っている映画がいくつかある。
Onodaは、間違いなくその一つになった。

それぞれの登場人物たちが、典型的な国粋主義的な軍人でも、反戦・平和主義的な軍人でもなく、戦争によって存在意義を与えられ、同時に戦争により多くを失った人物なのが興味深い。

全員の演技が素晴らしく、ドキュメンタリーのように言葉少なく流れる映像に見入ってしまう。

兵士として現地で地獄を生きた者、離れた場所で指揮を取った者の間で、流れた時間の早さも経験も全く違ったことを痛感する。最後の二人が対面する場面がとても悲しかった。長いが、おすすめ。

仲野大賀の演技が良すぎる。
しまだりく

しまだりく