のこ

梅切らぬバカののこのネタバレレビュー・内容・結末

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

隣の息子くんの急なトンデモ行動について行けず、隣の一家の倫理観にモヤモヤし、珠子と忠さんよりも隣の息子くんの心理状況が気になってしまったよ、、

珠子に謝罪してなあなあになってたけど、親はあの後ちゃんと会長達に弁解したんかなぁ。例え珠子が「友達だから」って気にしなくても、会長や乗馬クラブの人は「これだから障害者は!」って偏見を増幅させてなんなら反対運動まで行ってたわけだから、しっかり訂正することが忠さんのみならずその地域に住む他の障害者やグループホームに関わる人の権利を守るために必要なんじゃないのかなって思う。だから、里村家もその責任を感じるべきじゃない?ってモヤモヤしてしまった。

いや、でも、里村家も忠さんの無断侵入を大事にしなかったし、結局梅の木を切ってないことも多めに見てくれてるし、お互いさまってことなんかな。それが監督の描きたかった「共生」なのかもしれないと今書きながら思う。
「共生への願いも含まれていますが、押しつけがましくならないように、ささやかな出来事の積み重ねを描きました。」と和島監督。
邪魔だったはずの梅の木の枝も、そこに住む人を知ることで不思議と邪魔だと感じなくなったのでは?現実もそんな風に色んな人と共生する社会であってほしいし、そんな社会の一員でありたいなと思った。

あと、オープニングとエンドロール(主題歌がなかった)に使われていた音楽が好き!
のこ

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