えりんぎ

スターダストのえりんぎのレビュー・感想・評価

スターダスト(2020年製作の映画)
2.0
ボウイファンとしては残念な作品だった。
ボウイの家族がこの作品を公認していない訳がわかるような。当然楽曲使用は認められていない。

ボウイが情けなくて見てられない。おそらく多くの人が抱くボウイのイメージと全く正反対の、弱々しくみじめな姿。才能を評価されず、泣かず飛ばす、はっきり言って彼の挫折にスポットを当てており、その挫折や苦悩からいかにしてあの偉大なアルバム「ジギースターダスト」が生まれたか、誰も見たことのない異星人「ジギースターダスト」というキャラクターが生まれたか、を紐解いているわけだが、内容が薄い。

精神的な病を抱えていた父親違いの兄テリーについても描いている。兄の存在がボウイにとっていかに大きく、ボウイ自身を悩ませ、作品へ影響を与えたか。
本編前に、事実に「ほぼ」基づく作品、というクレジットが表示されるのだが、作者側の解釈も大いに含まれた作品だと感じる。

ライブや演奏シーンが満載の音楽ドキュメンタリー映画を想像している方は落胆しないように。ロードムービーに近いような静けさのある人間ドラマといった感じ。

ジョニーフリンは、この役のため体重を15キロ落としたとか。細く長い手足、いびつな歯並び、歯に噛んだような特徴的な笑い方、三白眼でミステリアスな目つき。研究の跡は感じられた。