「人生」と思った作品だった。
事前情報で明かされていなかったとんでもないことが起きるわけでもない、尊厳死を望んだからと言って残された日々がドラマティックになるわけではない、ある人が死ぬときある人は生を繋ぐために食べている…
そういう「なにも起こらなさ」が今までに見た尊厳死にまつわる作品の中で一番、人生の映画だ、と思わせた気がする。
わたしは将来的に自死を望んでいるのだけど、今のところパートナーがおらず、子は一人娘なので、残される人に負担や罪悪感を与えずに人生を終える手段をきちんと考えておかなければならないな、と思ったりした。
協会のおばさまが話してた、当日に決行をやめた男性と赤いドレスの話、よかったな。
