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3つの鍵のsonozyのレビュー・感想・評価

3つの鍵(2021年製作の映画)
4.0
イタリアの名匠ナンニ・モレッティ監督作。
ローマの高級住宅街の同じアパートに暮らす三つの家族が織り成す多彩な人間模様を描く作品。モレッティ監督も出演してます。

ある晩、アパートの目の前で、車が通行人をはねた上、1階に車が突っ込む。飲酒運転で事故を起こしたのは、アパートの3階に住むヴィットリオ(ナンニ・モレッティ)&ドーラ(マルゲリータ・ブイ)の裁判官夫婦の息子アンドレア(アレッサンドロ・スペルドゥティ)だった。

2階の住人である妊婦のモニカ(アルバ・ロルヴァケル)は夫ジョルジョ(アドリアーノ・ジャンニーニ)が出張で不在だが、折しもこの時陣痛が始まり、車を拾おうと通りに出ていた。

事故で仕事場が壊された1階に住む夫婦ルーチョ(リッカルド・スカマルチョ)&サラ(エレナ・リエッティ)は、向かいの老夫婦に7歳の娘フランチェスカを預けて世話を頼むことが多いが、老人レナートは認知症が進行している様子。

そして、ある日、レナートがフランチェスカと行方不明になり、公園でルーチョが発見。
レナートはそのまま入院となったが、ルーチョは娘がレナートに何かされたのではないかと疑心暗鬼になっていく。

裁判官の両親がうまく処理し服役は免れるはずと思っているアンドレア。
無事出産を終えるが孤独感や幻覚に悩み始めるモニカ。
施設に入っているモニカの母の病状。
モニカの夫ジョルジョの兄ロベルト(ステファノ・ディオニジ)への激しい憎悪。
レナートの見舞いにやって来たキュートな孫娘シャルロット(デニーズ・タントゥッチ)。

三つの家族の物語が、やがて互いに絡み合っていく。
小説が原作ということですが、様々な感情が刺激される作品でした。
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