監督のジャスティン・カーゼルは『マクベス』がとても好きだったのに、そのあと『アサシン・クリード』を撮って驚かされた人だけど、これを観る限り『マクベス』が本筋のタイプなんだなと。
個人的に、この主人公のように「家の中で花火をやってはいけない理由がわからない」ようなボーダーの人に悩まされてきたことが多いので、ゾワゾワとリアルな厭さに苛まれた。宅間守の生涯をこのテイストで撮ったら、やっぱり生理的にダメじゃないかという気もする。
『連続殺人鬼 冷血』のおとなしいバージョンみたいな(違うかも)。でも『冷血』がアートな空気や間を全然狙っていなくて、ただただああいう質感に仕上がってしまっている怖さと比べると、本作はまだあざとい。
最後に銃規制の字幕が入るのが超絶ダサい。