マーティン可哀想な人だな…。精神障害があって常識に欠けてて、あれだけ他人に迷惑かかるようなことしてたらそりゃあ疎まれても仕方ない。ある程度は許容できる社会であって欲しいけど、人の命に関わるような厄介もしてて現に1人事故で死んでるんだよな。障害の程度もそこまで重いわけじゃなさそうだから単なる甘えでは？って見方ができそうな点も難しいところ。マーティンにも変わり者な自覚はあるようだけど"普通"の振る舞い方がわからないんだからやっぱり可哀想。父と母の教育の施し方が対照的だったのもマーティンには毒だったのかな。子供のころ母に悪戯して困った顔を見てゲラゲラ笑ってたってエピソードが出てきたときは『少年は残酷な弓を射る』が頭をよぎった。
起きたことを淡々と描いていく構成はこの手のテーマに合ってて良いね。ラストは銃乱射事件を起こす直前までに留めて殺害シーンは省略してたのも良かった。
