主人公演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが、二トラムのもつ特有の緊迫感、感情の起伏など、その個性を持つ本人なのではないかと思う程だった。
彼が銃乱射事件を起こしてしまうまでを描いている。
この作品すごいなと思ったのが、主人公含め登場人物を細かく表現している割に、それぞれの人物で、本人以外分からないような感情や想いみたいなのはあまり描かれていなかったこと。両親やヘレン、もちろん主人公にもそれぞれに大変な状況があるが、その心境を下手に想像したセリフで補われてなく、そしていい意味で作品がどの登場人物にも寄ってない。
密着ドキュメンタリーみたいなリアルさがあるり、「どうすればいいのか」という辛さがあった。
結末も人物について語るのではなく、銃規制についての現状で、作者のこの事件、作品を通しての意志を感じた。