さき姐

MEMORIA メモリアのさき姐のレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
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恥ずかしながら前半うつらうつらしてしまいまして、度々はっと意識が戻ったときには、なんだか不思議な会話をしてたり、不思議なことが起きてたり、そんなぶつ切れのシーンをつなげ、これはなんの映画なんだろう、ただすごく心地良い、そう見ていました。(ただこの映画でうとうとするのって、ある意味いちばん正しい鑑賞法かもしれない、と魚鱗取り男出てきたあたりで気づいてからは完全に目が覚めた)

後半。土地がためてきた記憶がじぶんの身体にはいってくるように感じられてしまう/土地の持っている記憶がきこえてくる、みたいなことは起こりうるし、ある場所に行けばはっきりとではなくてもなにか感じるものがある、という経験は誰にでもあり得るので、ああそういう映画なのか、いい映画だな、なんて思ってたのですが、

え、最後のなんですか。
わたしこの監督お初なんでよく知らないのですが、いい映画作っちゃった照れ隠しかな、と理解してみました。たぶんちがうんだろうけど。




エンドロールの雨音のまあ心地良いこと。上映室を出て出口へひとり向かう足音までなんだか美しくきこえてしまうほどにわたしの聴覚を研いできた映画でした。
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