アイスティー

MEMORIA メモリアのアイスティーのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
3.0
TIFFに寝坊してチケットを無駄にしてしまったことを思い出し、滑り込みで鑑賞。
客席は全てガチ系の一人客で、上映前の劇場内は研ぎ澄まされ、衣ずれ一つ聞こえてこない静寂に包み込まれていた。

開始30分。マインドセットをDon't think! Feelに切り替えたものの、流石に冗長過ぎて集中力が切れてしまった。

2行のト書きを、平気で5分くらい回してくる衝撃。情報過少過ぎて終始脳が痙攣していた。
音にまつわるお話だけあって、とにかく音の演出が凄い。目を瞑って見るのが正解なのではないかとすら思った。

「世紀の光」はめちゃくちゃ好きだったのだけど、あれはアピチャッポンの中でも見やすい方だったのかしら、、、

ラストそう来たか!と思ったが、遥か彼方へ消えていく影を眺めながら、己の心もすっかり置いてけぼりを食らってしまった。
自分のいまの映画偏差値では到底理解できない。まだまだ修行が足りないのだろう。

せめて何を表現しようとしていたのかだけでも掴みたいので、ネットに落ちている解説を漁ってみよう。
色んな意味で記憶に残るGW終盤の映画体験。