アイスティー

ベニーズ・ビデオのアイスティーのレビュー・感想・評価

ベニーズ・ビデオ(1992年製作の映画)
3.8
ファニーゲームや隠された時間とも繋がっていて、全てはここから始まったのだなという胸熱感があった。

ハネケは徹底して「抑圧」と向き合い続けてる作家なんだなと。
それを物語を通した「答え」じゃなく、映像体験を通して、視る者の肉体と精神にダイレクトに「感覚」を植え付ける。
プロセスよりも、ひたすらに結果を繋ぐ。
意図や価値は「物語」ではなく、構造でみせる。
その表現方法を知れただけでも、自分の中で新しい扉の開く音がした。