デヒ

パリ13区のデヒのネタバレレビュー・内容・結末

パリ13区(2021年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

パリという自由の都市での若者たちの愛と関係。スタイリッシュでポップな音楽。愛しくて美しい。大好きな作品。

映画の音楽がとてもタイリッシュな感じだった。踊りたくなるようにポップだった。流れ始める瞬間鳥肌が立つぐらいだった。映画の雰囲気を良く表していて、音楽が流れる瞬間を起点として映画がもっと好きになった。

性行為の場面が沢山出てくる。この映画と似ているジャンルの映画を思い出すと『ニンフォマニアック』シリーズが思いでるが、その映画はカタルシスはあったが、気持ち悪い印象が強かった。
しかし、この『パリ13区』はとてもポップながらも共感でができ、快楽(刺激的な楽しさ)がありながらも身近な話なことが伝わってきた。生行為があり、「LOVE」の物語である。
エミリーとカミーユの愛も良かったが、私は大学の復学性のノラとネットのポルノサイトのスウィートとの愛の方が印象深かった。新しい始まりのために大学に復学したノラはあるあるパーティーに明るい茶色にストレートスタイルのかつらをかぶって行ったが、容貌が似ているという理由でインターネットポルノ放送の俳優と誤解されることになり、いじめに苦しめられて学校を辞めて不動産に就職することになる。 そこでカミーユと出会い、良い感情を持って恋を始めようとするが、性関係直前になるといつも変な気分になってしまう。それで自分が誤解されたポルノ俳優の放送に入り悩みを打ち明け始める。インターネットを通じた初めての出会い→知り合い→友達→親友になり、最後の公演でノラとスウィートはキスをして終わる。
こんな女性たちの間の友情を超える愛がとても好きだ。異常ではなく自然なもので、愛とはお互いのことを治癒することだと思うので。憧れ的な愛だ。
そもそも、ノラを演じたノエミ・メルランさんが大好きだ。(『燃る女の肖像』は大好きな作品)

映画の中でエミリーは香港人だが、時々に同じ言語圏の人物たちとの会話が面白かった。フランスのパリとは特に多くの人種が存在し、若者が多い印象がある。だからこそ「自由」を感じたのかもしれない。

久しぶりに映画を観ている時間がとても楽しかった。上映が終わってからもすっと楽しさでワクワクしてた。必ず私の今年のBEST10の中に入りそうな気がする。
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