ヨアヒム・トリアー監督
はじめに全然最悪ではない。
けれど、そうじゃない。1人の人の最悪は世間の最高で、1人の人の最高は世間の最悪という場合がある。あくまで自分を自分のなかから見た場合(自分が世界の主人公的な目線)の最悪だということ。そして、これは彼女の視点から語られるから最悪になるというところがこの映画の味噌。白味噌。赤味噌。
僕は何者になりたいのか?
僕は何者かになってやるんだ!
僕は何者にもなりたくはない!
ん〜、分からん!
という、ザワつく心と深夜2時、みたいな感覚は若かりし頃あるあるなんだろうなぁ。悔しいなまったく。