kurita

わたしは最悪。のkuritaのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.0
ヨアヒム・トリアー作品は何故かぶっ刺さる…
前々作『母の残像』との類似性がいくつか見られるのも面白い。
・朝焼けを歩く主人公
・放尿
・時間の伸縮(飛躍)
・老人と赤ん坊(の裸体)
・カメラマン(写真)
・モノローグ
などなど
どちらかと言うと『母の残像』の方が好きではあるけれど、前作・前々作より綿密でブラッシュアップされていると感じた。
キャラクターそれぞれの人生におけるもどかしさ、痛々しさ、また理屈で説明し切れないエピソードが切実過ぎてツラい。
観ている側の年齢が上であればあるほどキツいんだけれど、しかし愛おしさも感じる。不思議なバランス感覚だと思う。
良かった。
kurita

kurita