さいきパパ

わたしは最悪。のさいきパパのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.0
大人になりきれない薄っぺらい女の物語。
口先だけはやたら立派で意識が高くて嘘が多い性格。
でも薄っぺらで自分の考えが無い。

こういう人どこにでもいますよね。
どこにでもいる困った女を映像表現で巧く表現している。

年上の彼氏が言った台詞がとても刺さった。

僕はネットも携帯も無い時代に育った。
僕の世界は多くが消えてしまった。
レコード店によく行った。
古本屋でコミックの立ち読みをよくした。

形のある「物」の文化の中で育った。
直接触れ合えたからこそそういうものに惹かれた。
手に取ってじっくり品定めが出来た。
そうやって過ごすことで今の僕が出来た。
使えないガラクタの知識と記憶。

そうなんだよ…
私も使えないガラクタの知識と記憶で形成されている。
ネット社会・SNS社会を否定はしないが「物」の文化を懐かしく感じる。
さいきパパ

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