YUMI

わたしは最悪。のYUMIのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
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これ私、「わたしは最低」ってタイトルだと思い込んでいて、観終わってFilmarksでチェックしたら「わたしは最悪」でしたw
でも「わたしは最低」の方がピッタリだと思えるほど、ほんっとにサイテーな女の話でした。
まず冒頭、「成績優秀な人間が当然進む医学部に進み」って、はいはい、いきなり頭いい自慢ですか。
しかも「医者の仕事は大工仕事」って、大工さんの仕事を下に見てる発言。
「私の関心は人の感情」とか言って心理学部に転向。
いくら元々頭が良かったとはいえ、医学部に入れるまでにはそれなりの教育費もかかっただろうに、それをゆるす親も親ですね。
しかも心理学にもすぐ興味を失い、次はカメラマンになりたいだってさ。それもスマホで写真がキレイに撮れたからってだけの理由で。
「学資ローンはカメラ代に消えた」って、素人どころか全然初心者の分際で、いきなりバカ高いカメラ買ったんですね〜。
こんな女でも若くてキレイだからすぐに恋人は出来る。
しかも年上の売れっ子アーティスト(コミック作家)でそこそこイケメン。あー羨ましい。
なのに彼の家族と馬が合わないとか、子供を持つ持たないで考えが食い違うと、浮気心おこしてパーティで会った(しかも赤の他人のパーティに図々しく潜り込んで飲み食い)男とイチャイチャ。
結局、コミック作家の彼をアッサリ捨てて、この男に走るんだけど、この男には彼女いたんですよね。要するに横取り。
まあそんな事も世間にはよくある事とはいえ、いやらしいのは彼女のインスタを見て「セクシー画像でフォロワーを集めてる」と貶す。
子供はいらないって点で、この男とは意気投合してるんだけど、皮肉なもので妊娠してしまう。
結局のところ、この子は流産しちゃうんだけど、悲しむ様子もなく、むしろホッとした表情。
彼女に捨てられた男といい、恋人を奪われた女性といい、人の心を思いやる気持ちもないどころか、自分に宿った命にすら何の感情もないんですね。
ホントにサイテーな主人公で、予告には「共感」って言葉が使われてたけど、こんな女にはひとかけらの共感も感じませんでした。ふ
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