Ninico

コンパートメントNo.6のNinicoのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.2
カンヌ映画祭グランプリ受賞、その他17冠受賞の話題作。アキ・カウリスマキ監督に続くフィンランドの新たな才能と称されるユホ・クオスマネン監督の「コンパートメント No.6」
新宿シネマカリテで鑑賞。

一見、静かな情緒を感じるロードムービー風で、旅行中の列車内の映像が続くが、登場人物一人一人が重要で話にも展開があって退屈させられない。

知識人層に属しきれていない留学生のラウラと寝台列車で同室になった労働者階級の男の子リョーハの話。リョーハが本当にいい子すぎる。

こんな人に出会ったら人生の意味合いが変わりそうだなと思うくらい。

みんな死ねばいい、と絶妙なタイミングで言うし、紙に書いた言葉も遊び方も全てがピュアでいなたくて2人のことが愛おしくなる。
見終わった後確実にちょっと幸せになる良き作品。
Ninico

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