特売小説

コンパートメントNo.6の特売小説のレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
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そりゃ結果オーライだけどさ。

眩しく、羨望の対象としての恋人とその彼女に見込まれた周辺人脈に対し自分がなにものであるかを証そうとする旅、その象徴たるが奪われるエピソードも然り、そんなものは無為無益だと後々に気付かされる訳ですからして。

そりゃ結果オーライだけどさ。

いずれこいつら対人距離がぶっ壊れてやがる、と、観賞中ずっとそればっかりを思ってましたよね。

体感3時間のテンポの悪さも退屈ではなく、かと言ってめっちゃのめり込める訳でもないけれども。

端から地獄の様相が描かれ、しかしその地獄よりも更なる地獄が存在するという展開を迎えた段に、主人公の二人に愛着が湧きましてこりゃ最後まで見届けられるヤツだわとなりまして。

文字通り地の果てで終焉を迎える地獄のボーイミーツガールを堪能、或いは彼女の心の声が聴こえたような気持ちになりましたよ、と。
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