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フラッグ・デイ 父を想う日のCharlieZGのレビュー・感想・評価

3.3
犯罪者でダメ男と分かっても父を慕う娘の葛藤を描く。

どこから見ても完璧な人などこの世には居らず、誰しも何らかの欠点を抱えて生きているが、唯一絶対的な存在は父と母、それがどんな悪党でも子からすれば生きる指標。

ジェニファーにとっても「平凡な毎日を驚きの瞬間に変える王子様」と表した父との幼少期が強く心に残り、無責任で嘘を重ねる一面に嫌悪しても最後まで良心を信じ続けて繋がりを断ち切ることは出来なかった。
それが美談ではないリアルな親子を表していて静かに心に響いて来た。

親子共演で話題のディラン・ペンは10代から30代までのジェニファーを上手く演じ分けて実の娘らしい自然な雰囲気があり観ていて自分を重ね易かった。

フラッグデイ=国旗制定記念日の華やかなパレードは父ジョンの誕生日であり、かつての湖畔の楽しかった想い出と重なり、娘にとっての父を象徴しているようにも見えた。


監督 ショーン・ペン

キャスト
ショーン・ペン
ディラン・ペン
レジーナ・キング
ジョシュ・ブローリン
デイル・ディッキー
エディ・マーサン
ベイリー・ノーブル
ホッパー・ジャック・ペン
キャサリン・ウィニック
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