イマジンカイザー

ブルース・リー/死亡遊戯のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)
2.2
復活祭2020にて鑑賞。
主演の死後、残ったフィルムを使おうにも参加した他の俳優の再撮が出来ず、ならばと過去のフィルムを焼き抜きしてストーリーを構築しようとした怪……意欲作。
冒頭の鏡に映ったリーのクソコラ画像に始まり、顔を際立たせないため終始グラサンをつけるわ、顔を手術したという設定で常に暗所に置かれ、それでも駄目なら過去作からライブフィルムを駆使してコンマ数秒をしのいでアクションを成立させてるのは、スタッフよく頑張ったというべきか、もうそれなら作らなくても良いのではと言うべきか悩む。

後々調べるとスタントもそうそうたる顔ぶれを揃えているのですが、それでも当人の放つ力強さと技のキレには敵わない。というかリー自身のシーンは辛勝ないしやられっぱなしなのは何なんだろう。モノホンの強さを際立たせるための意図的な措置なんかしら。

それでも、元のフィルムにあったラスボス・ハキームとリーの圧倒的身長差と、長い脚から放たれる蹴りのしなやかさにはうっとりですし、ジョン・バリー劇伴とオシャレな画を打ち込んだタイトルバックは好みの部類。

殺陣もしっかりしてるし、選定されるのもわかるのですが、何故復活祭はこれを上映一発目に選んだのか……