Monsieurおむすび

弟は僕のヒーローのMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)
3.8
#弟は僕のヒーロー
ダウン症の弟ジョーを特別な存在と信じた幼少期から時を経て、思春期に差し掛かったジャックが不意についた嘘が呼ぶ波乱。

仲良しだった時期がないので私には覚えはないけど、大切な兄弟や家族をいつしか鬱陶しく感じるってのは思春期あるあるなのだろうし、更に意中の女子まで意識して積み重ねた些細な嘘や見栄、それらがどんどん膨らんで自分を苦しめることになる展開は、ジャックのまだ狭い世界では悲劇で、観客や親目線ではコメディとも大人への通過儀礼ともみれる安定のイタリアのヒューマン・ドラマ。

構成的な物足りなさを感じつつも、アレッサンドロ・ガスマンはじめ温かな家族の存在と、紆余曲折を経て特別な存在になっていくジャックとジョーの絆が優しい気持ちにさせてくれる。
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