セイラ

かもめ食堂のセイラのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
3.9
ゆるやかで穏やかで朗らかで素朴な日常をヘルシンキで送るという、美しい贅沢が詰まった映画。
大きな事件も驚きの展開も起きないけれど、ぼーっと見ると幸せになります。
街は勿論食器やインテリアの色調もやわらかくて素敵。
あんなお台所のお家に住みたい。
フィンランド語を知らないので流暢かどうかは分かりかねるけれど、小林聡美さんの喋り方はとっても綺麗。おおらかなのに澄んだ音の口調が印象的です。

好きな映画なので、観てがっかりしたと聞くと悲しくなってしまうから先に記すと、リアリティが最重要なひとにはおすすめしません。
経営の仕方だったり、あまりに全員朗らかだったりが気になることもあるだろうけれど、その優しいファンタジーと現実の間を楽しむ映画です。
「フィンランドで暮らすちょっと勇気がある普通のお姉さんたちの丁寧な暮らし」に遊びに行く、くらいの気持ちで見るととてもとてもほのぼのします。

日本人がいない土地で日本人に出会うとどうも親近感を抱くのを思い出しました。世界中数ある土地の中でわたしと同じこの場所を選んだのだと思うと、他人がとてつもなく魅力的見えますよねえ。

---シナモンロール---
おにぎりと迷った!けどサチエさんに思い出のおにぎりがあるように、わたしにも決まった味があるので今回はシナモンロールにしました
(ザリガニが手に入るなら、もはやわたしの知っているおにぎりではないので作っても良いかなってちょっと思ったけれど)
フィリングもすべてバターではなくマーガリンを使用。
常温に戻す時間も要さないし、シナモンロールという甘いお菓子なので少しでも軽い方が良いかなと。
あとカルダモンはパウダーの方が楽でおすすめ。
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セイラ

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