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かもめ食堂のmatchypotterのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.0
✨⭐️㊗️1️⃣8️⃣0️⃣0️⃣レビュー、達成🎉⭐️✨

よぉーしっ!また1つ山を超えた気がする。
細々と観続けて。もはや趣味の範疇を超えて完全にライフワークになった。
次の山に向けて、さぁ行くぞ。まだまだ止まらない。

《料理の映画》、Vol.17。
この企画中に1️⃣8️⃣0️⃣0️⃣が来ちゃうからどうしようかと悩んだ挙句に、これを温存していた。

初めて観た『かもめ食堂』。
前からずっと知っていて、評判もかねがね。
めちゃくちゃ素敵な映画だった。評判に偽り、無し、だった。

この映画はどこが舞台なのかとずっと気になってたが、フィンランドだったか。

ワケあって、いや、ワケなどないのか、女性が1人単身でフィンランドの片隅で食堂を開く。小林聡美、めっちゃ素敵だな、この人。そりゃ、“超熟”だよね。

閑古鳥が鳴くその食堂、『かもめ食堂』。
初のお客は日本かぶれの青年、“ガッチャマン”の歌が知りたくて。

得体の知れない日本からの観光客、片桐はいり。言わずもがな、インパクトは絶大。勢いで無計画にフィンランドにやってきて彼女が、やることもなく、でも帰りたいわけでもなく、この店のお手伝いに。

同じく日本からの訪問者、もたいまさこ。
空港で自分の荷物が紛失し、路頭に迷ってこの食堂に流れ着き、何だかんだと彼女もこの店の手伝いに。

「コーヒーは自分で淹れるよりも人に淹れてもらった方が美味いんだ」
「おにぎりは人に握ってもらう方がうまいんだ」

この食堂の売りは“おにぎり”。しかし、客足は伸びない。

コーヒー、シナモンロール、“おにぎり”。
特段何かあるわけではないフィンランドの日常。
日本人の女性3人と少しずつ増える現地の常連客。

日本かぶれの青年、おしゃべり好きの3人マダム、何か怒ってて外から店内を睨みつける女性客。
それぞれの人生の中でたまたま通りかかったこの『かもめ食堂』。

ここで飾ることなく、日本食をドヤ顔で提供するわけでもなく。ただただ街の佇まいに同化しながらそこにいるだけの食堂。

だからこそ、少しずつ少しずつ愛されていく食堂。
客がいてもいなくても変わらずそこにある食堂。

客足はちょっとしたことで変わる。
客がいなくても気負ったり、慌てたりせず。
現地の人々も、たまたま訪れた日本人も。この着飾らないコーヒーと、シナモンロールと、“おにぎり”の食堂が恋しくなる気持ちを一緒に感じられる。

邦画脱力系《料理の映画》の金字塔。
なんで映画化したのかわからないレベルの日常と、人のナチュラルさから発せられる温もりがとても心地よいフィンランドの地。

すごい癒しだった。小林聡美たち、良いね。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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