あっくん

かもめ食堂のあっくんのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
5.0
久しぶりのガチレビュー✨✨(≧∇≦)
今回はずっと大好きなかもめ食堂✨(*´ω`*)
DVD購入がキッカケでいつかしたかったかもめ食堂の再観賞ガチレビュー宜しくお願い致します🎶(๑•̀ㅂ•́)و

🍙あらすじ
ヘルシンキの街角に、おにぎりをメインにした食堂を開店したサチエ。お客がまったく来ない平穏な日々を過ごすサチエだったが、ワケありの日本人女性ミドリとマサコと出会い、店の“改革”が始まる。

🍙感想
レンタルアルバイト時代から大好きな作品ですが、年齢を重ねる度により大好きになっていく名作ですね✨

不意に観たい時があって、特に何も起きる訳でもないんですけど、素朴な居心地が良くて心が浄化される様に癒されるんですよね🎶
気持ちが良いそよ風が入っている様な、もしくは輝く太陽の陽の光を浴びている様な…のほほんとした気持ちにさせてくれる…そんな感じ🎶

ゆっくりと時が流れ、穏やかな空間が居心地がいいこのフィンランド・ヘルシンキが舞台として完璧✨
店の雰囲気とカラフルな食器、フィンランドの森や海や街並みの景色、何もかもが良いです!!(*´艸`*)

飯テロシーンで注目は日本のソウルフードのおにぎり🎶一つ一つ心のこめて握ったおにぎりは絶対美味しいはず!!
他にも鮭の網焼き、豚の生姜焼き、とんかつ、唐揚げ、肉じゃが、スモークサーモンの和風サラダ、卵焼き、そしてコーヒーとシナモンロールと美味しそうな料理の数々🎶
そして食欲を促す様な料理の音と見栄えを良くするフィンランド食器も完璧✨(フードコーディネーターの飯島奈美さん恐るべし💦)

※他にもメニュー表には鮭の南蛮漬け、ナスの揚げ煮、トマトorポテトサラダ、パプリカのきんぴら、青菜のおひたし、胡麻和え、サーモンの刺し身等書かれています🎶

ムーミントリビアとガッチャマンネタも何故か不思議と良い🎶🤔(因みの私の中でのムーミントリビアはアニメ映画のとあるワンシーンでスナフキンが毒舌を吐くwww)

若干非現実的だし、特に何も起こらないという意味では合う合わないが分かれると思いますが、丁寧で飾らない自然とした人生を過ごす事の大切さを教えてくれる小さな幸せが詰まった作品かと思います✨(๑•̀ㅂ•́)و

※実はラストでの食事シーンでは本物の店主夫婦さんも参加🎶
ラストに来たお客様で、一番前の白スーツの短髪女性が店主の奥さん、最後の青いシャツを着た男性が店主だったりします🎶
特典映像で知りました💦

🍙キャラクター
キャスト陣とキャラクターが見事にピッタリハマっています✨

・サチコさん
飾らない自然体の姿、自分の考え・直感に自信持つ姿、そして一人一人を尊重する接し方…。
お店の雰囲気とサチコさんの誠意ある人柄だからこそ、何処か心癒される素敵なお店に早変わり✨✨
「やりたくない事はやりたくないだけ」、「ずっと同じではいられない…人は変わっていく」という言葉にグッときます💦

・ミドリさん
不器用だけどユーモア担当でかもめ食堂を手伝っていくと少しずつ変わっていく。
何気にトンミ君と仲良くなってなんか微笑ましい🎶

・マサ子さん
只者じゃない存在感が完璧過ぎる✨✨自分の荷物を探しているけど、荷物じゃない自分にとって大切な“何か”を探しているかもしれない…。

・フィンランドの住人達
日本文化に無邪気なトンミ君、かもめ食堂に癒やされていく悩み多き主婦リーサ
コーヒーの美味しい入れ方(コピ・ルアック)を教えてくれた元店主、映画やドラマでありそうな三人組お客様のおば様方と個性派🎶

※キノコのシーンは監督オリジナル。
特に意味なく、観た方のご想像で🎶
一部にムーミンがやった説でも可www

🍙特典映像
予告編では三人がおにぎり作りをしながら挨拶やフィンランド語の練習をしていたのが賑やかで素敵だった✨

注目の特典映像は小林聡美さん解説でのフィンランド・ヘルシンキのロケ地や観光地をご紹介✨(*´艸`*)
“猫と歩くヘルシンキ”40分間と長めの紹介なので満足な特典✨

・かもめ食堂の舞台
フィンランドのカフェは朝食を提供する様な食堂みたいな感じ。
タパニさんご夫婦が経営するカハヴィラ(カフェ)・スオミ(フィンランド)という喫茶店で、メニューはフィンランド料理や奥さんのアルヤさん手作りの菓子パン、シナモンロールやロールケーキ等あります🎶

・カフェムッサ(観光編)
コーヒーやシナモンロール、キッシュにパイにサラダ等。可愛い食器も🎶

・きのこ狩りシーンの森
ヌークシオ国立公園にて、ハイキングだけじゃなく、きのこやベリーも取れる🎶(法律で取れて良いそうです。)
3人揃ってきのこ狩りを楽しんでいた🎶
そして撮影現場でのランチはケータリングのバイキング式✨

・買い物シーンでの市場
ハカニエミ・マーケットホールでは色とりどりの野菜やキノコやベリー、新鮮な魚や肉など豊富🎶

・ファッション
片桐さんも試着したブティックやアクセサリー屋、もたいさんも着ていたマリメッコ等も紹介🎶

・プール
1928年からあるクラシック調なプール施設。薪のサウナや簡易ベッドもあるくつろぎ場所。

・食器屋
アラビアセンターにてムーミンやクラシック調、マリメッコ風など独特かつ色々な食器があり、本作の料理の食器に使用。

・世界遺産(観光編)
市場近くにある“スオメンリンナの要塞”という摩訶不思議な星形要塞島。
過酷な過去を持つ島ながらも美しい観光地。(古い大砲もあります)

・カフェ・ウルスラ
サウナ前に4人でシーサイドテラス席で座っていた場所はカフェ・ウルスラという所。バルト海を一望しながらティータイム(本作はビールでしたけど)なんて最高すぎる✨✨

・アート施設
ケーブルファクトリーという所で小林さんと元店主マルックさんが合気道を習いました🎶
しかもマルックさんの裏の顔はミュージシャンでもある。

・現場にて
スタッフ達がおにぎりで賑わっている姿が微笑ましい✨そして食事シーンの準備が観ていて忙しそう💦

・ラストシーン
ラストシーンの食事シーンは皆初めて食べる日本食なのでなんか新鮮な気持ち🎶
撮影が終わってからも食べ続けているから凄く微笑ましい✨
美味しい料理に国境など関係ないと感じましたね🎶

40分間観ていて楽しかった特典映像でした✨(*^^*)

🍙映画にない原作部分

本作を観ると原作にしか出てない設定が色々見つかります。(例 どうして店を持つことが出来たんだろう?とか)
登場人物である三人の背景は原作に色々と描かれています🎶

・サチエさん(38)
高校は食物科がある女子大付属に通い、大手の食品会社の弁当開発部に働き、料理教室でフレンチ・イタリアン・和食など習っていましたが、結局頭のすみには亡き母が作ってくれた家庭料理と父が作ってくれたおにぎりだった。
店を持つ夢があり、表面だけおしゃれな店じゃなく、調味料を頼るのではなく、素朴でちゃんとした食事が出来る店を作りたい…。
調理学校の免許を持つが、店の資金に不安があった時に宝くじの一億円が当たってしまう。

・ミドリさん(40代前半)
学校はエスカレーター式で進学、就職先は父親の知り合いの天下りの役員が集まった会社。
お茶くみとか特に仕事らしい仕事もなく、退屈で代わり映えのない毎日の中、社員たちは年をとって辞めていき、20年近くたって会社が解散となった。
結婚もせず、キャリアも身に付けず、歳だけとってしまって人生を棒に振ってしまった自分にやっと気が付いたという。多少の貯金もあるし退職金もあったがすぐに再就職する気にもなれず、今までお世話してきた兄弟と喧嘩した事がキッカケでフィンランド旅行へ。
…だからかな…この背景を知った後にミドリさんが生き生きと楽しくウェイトレスをやっていたので、なんか凄く嬉しくなった🎶( TДT)

・マサコさん(50)
学校を卒業してからずっと、家事手伝いっていう立場で体があまり丈夫じゃない両親の介護ををしていた。
不動産を持っていてマンション経営していたので裕福だったが、介護を全くしなかった弟一家が住み着いてしまった影響(遠回しに邪魔者扱い)で黙って家を出てしまう。

…っと3人の背景が原作ではしれますが、映画ではあまり描かれていないのにどことなくキャラクター設定の雰囲気を感じられます。

サチエさんは何処か楽観的だけど、後悔の無い一直線の考え方と決断力で進んでいく姿。
ミドリさんは何処か不器用な所と過去に疲れを感じている様な雰囲気。迷いながらも誰かの為に何かしら行動する。
マサコさんは誰とでも打ち解けそうな包容力溢れる優しさを持つ。

…なんか不思議と辻褄が合う部分は三人の演技力は流石かと思いました✨

🍙PascoのCM(脱線します💦)
公開後から数年後にPascoのCMで再びフィンランド・ヘルシンキを舞台にしているのが嬉しかったですね✨
そんなPascoのCMの料理をご紹介✨

🌟かもめ食堂編✕2
・イングリッシュマフィンのせ数々
(クリームチーズ+ブルーベリー
 クリームチーズ+サーモン
 オイルサーディン+粒マスタード
 シナモンハニーバター
 玉子ペーストとバジル
 スクランブルエッグ+ベーコン)
以下、もたいさんも出演で↓
・野菜+サーモンサンド
・ミックスベリージャムサンド
・コロッケサンド

🌟フィンランド・森編
・焼きチーズのせパン
・キノコ(映画にもあったあんずだけ)とベーコンの炒めもの

🌟港の店編
・海老玉子サンド
・トマト+モッツァレラチーズ
※何気なくもたいさんが出ている所がポイント✨

以降その他にも小林聡美さんのPascoのCMが印象深いですね🎶
🌟めがね編
・小豆氷の店にてカジキマグロのソテー+野菜サンド

🌟プール編
・焼きバナナパン
・野菜サンド
・イングリッシュマフィンのせ数々

🌟マザーウォーター編
・かぼちゃナッツサンド
・牛カツサンド
・イングリッシュマフィンのあんホイップのせ
・玉子サンド
・イングリッシュマフィンのせ数々
(野菜や塩辛、しらすや漬物、アボカド?、サーモン?などが見られる。)

🌟森のお店編
・イングリッシュマフィンアイスのせ
・イングリッシュマフィンハンバーグサンド
・片手サンド(卵焼き・コンビーフ+クレソン)
・イングリッシュマフィン+スープ
・イングリッシュマフィンポーチドエッグのせ
・シリコンスチーマー・手作りジャム

🌟その他
シリコンスチーマー・カスタードクリームバナナパン
…とここまでですが、小林さんのCMが終了した以降も名女優さん達が引き継いだ✨

🌟深津絵里さん
・イングリッシュマフィンのせ
(ハムチーズ・イタリアンパセリ
 りんごシナモン焼き
 パンプキンサラダ
 イチジクとプルーンのディップ
 ラタトゥイユ
 ブロッコリーとベーコン炒め
 サーモンのタルタル
 きのことベーコン炒め
 りんごとブルーチーズと蜂蜜
 マッシュとスクランブルエッグ)

・野菜サンド
・ジャム、蜂蜜トースト
・ファカッチャ+スープ
・ハンバーグマフィンサンド
・カレーサンド
・玉子サンド
🌟杉咲花さん
・薔薇型玉子+キャベツ炒めのせ(絶対真似デキね〜💦)
・イングリッシュマフィンベンコンエッグのせ

…等、美味しそうな映像とほのぼのした雰囲気を引き継いでいるので、PascoのCMは毎回楽しませていますね✨✨

🍙現在の舞台
現在でもYou Tubeでフィンランド・ヘルシンキの様子が見られます✨
2015年に店の舞台となったカハヴィラ・スオミは一旦閉店となり、2016年にかもめ食堂にちなんで“ラヴィントラ・カモメ”(カモメレストラン)と店名も変わり、日本人オーナーと交代となってリニューアルオープン致しました🎶
ウェイターやウェイトレスには日本語を専攻している学生を起用し、双方の文化の共有を図っているそうです。

食事は昼・夕とメニューが別れており、しかも日本の文化を掛け合わせた料理を提供しております🎶
昼ではカツカレーやサーモン親子丼の他に何故かラーメン!!?Σ(゚Д゚)
夜ではスモークサーモンやミートボールに9種類のフィンランド料理セットの他、ファンには嬉しいかもめ定食✨✨(とんかつ、唐揚げ、生姜焼き)

🍙キャスト
監督は荻上直子さん(バーバー吉野、彼らが本気で編むときは、川ッぺりムコリッタ、トイレット、めがね)

サチエ役の小林聡美さん(やっぱり猫が好き、パンとスープとネコ日和、紙の月、すいか、神はサイコロを振らない)
ミドリ役の片桐はいりさん(片桐はいり4倍速、すいか、小野寺の弟・小野寺の姉、あまちゃん、沈黙 -サイレンス-)

マサコ役のもたいまさこさん(やっぱり猫が好き、それでもボクはやってない、すいか、パンとスープと猫日和、オールウェイズ三丁目の夕日シリーズ)

日本好きトンミ・ヒルトネン(豚身昼斗念)役のヤルッコ・ニエミ(サマーヴェンデッタ/ボドム、フィンランドでは人気イケメン俳優🎶)

悩み多き主婦リーサ役のタリア・マルクス

かもめ食堂の元店主役のマルック・ペルトラ(過去のない男)ですが、2007年12月31日とかもめ食堂公開から一年後位に亡くなられていました💦

おまけで食事監修のフードコーディネーターの飯島奈美さん。
飯島さん担当した作品は、他にも深夜食堂・めがね・パンとスープと猫日和・ごちそうさん・のんちゃんのり弁・南極料理人・川ッペりムコリッタetcと多く担当しています。

※個人的には室井滋さんが入っていたら、さらに面白かったかも…笑🐱
この意味分かりますよねwww(*°∀°)
だからかな、本作に“猫”がいたからなんかホッとするwww
あっくん

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