Takayuki

リング・ワンダリングのTakayukiのレビュー・感想・評価

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)
2.5
漫画家になるため工事現場でアルバイトしながらニホンオオカミを題材にした作品を描くソウスケは、絶滅してしまっている上に資料も少なく絵が上手く描けずに悩んでいた。
ある日、ソウスケは絵を描くためのヒントを求め自身の働く現場に侵入し、シロという犬を探す女の子ミドリと出逢う。
しかし、後日ミドリを訪ねると彼女はもうこの世にはいないという。

現代と戦時中、漫画の中の世界を映像の中で観客は行き来する。

ニホンオオカミという絶滅してしまった存在や我々が忘れてはいけない大切な歴史は少しずつ風化して消えていってしまうのではないか、事実そうなっている物事もあるだろう。そういったさびしい現実があることをニホンオオカミとミドリといったキャラクターに投影し、観客はソウスケに共感させながら危機感を伝えている。

というような作品らしい。
観た感想もあるが、おおむね鑑賞後に解説を軽く読んで自分なりに解釈した。

が、映画作品としては正直いまいち。映像が美しいといった宣伝文句に惹かれて観たがなるほど綺麗ではあるが美しいと言うほどではない。テーマや役者それぞれのもつ雰囲気はいいが、映画としては少々退屈だった。ぼくには繊細すぎたのかもしれない。

笠松翔好きなだけに期待しすぎたか。
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