くりふ

カンダサミ家のお騒がせライフ:トンデモ家族旅行のくりふのレビュー・感想・評価

3.0
【南ア印系ダンナはインドよりスナオか?】

Netflixにて。本作の続編が配信始まったので、人気あるならどんなもんかとこの前作を。

本作は2年前の配信開始で、インド映画と思って見始めたが、まるで接点なくて離脱した。

今回も予備知識なく見始め、早々に1.5倍速に切り替えたが完食し、後から調べてみた。

南アフリカ映画。インド系2家族が仲良く喧嘩するドタバタコメディ。第1作が2017年劇場公開、大人気となりシリーズ化され、配信となった本作は、3作目とのこと。

いつもながらネフリは不親切。紹介文に“南アフリカで大人気、インド系家族のコメディシリーズ第3弾!”くらいは書いてほしいよね、あんま役に立たないあらすじの前に。

見てみれば、3作目なので人物紹介は一切ナシ。画面でナニが進んでいるのか謎だったり。前回、見るのを止めたのはコレも大きい。機会損失してるよネフリさん。

パズルでも解く気で付き合うとようやく、2家族の夫婦は倦怠期、ダンナ同士が家族旅行で不埒な計画を…というスジに絞られ、キモは艶笑コメディなのだとわかってくる。

忍耐要るが、そこは1.5倍速で散らします。

偏見含みで後味まとめると、関東人が大阪のおばちゃんトークに至近距離で付き合う感じ。けたたましく、雨ときどき曇り。でも更にときどき、少し晴れる。

役者さんは悪くないと思うが、脚本・演出に殆ど、面白みが感じられない。これは3作目でネタ切れだからか、制作スキルの問題か、南ア人特有の感覚なのか…よくわかりません。

興味深かったのはインド映画との違い。役者は皆インド系だが、インド各地域の映画、どのタッチにも多分、似ていない。各地域のアクを抜いた感じか?南ア映画は白人文化の元で続いてきたと思われますが、やっぱりアメリカ、またはイギリス映画が近いんじゃないか?

ガチ男尊女卑なインドに比べたら、女性の地位は、多少は上のような気がする。傍若無人なダンナたちが、物語の最後でちゃんと変化する。その振幅が、インドより素直じゃないか?

で、最後で取ってつけたように、ボリウッド風に踊るのがまあ、カワイイというか。

全編通して、おばあちゃんがいいキャラしてました!ゴチャゴチャ大人数出さずに、おばあちゃんともう一人、せいぜいバディ・ムービーくらいでスピンオフ作った方が、他国でもウケるんじゃないか?…あ、ところでインドではこの映画、当たったんだろうか?

続編は、ネフリは推してるがどうするかなあ?息子夫婦は大阪要素が薄く奥さんも美人だから、彼ら中心ならハードル低いかも。そのうち覗いてみるかも。

<2023.11.6記>
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