二夜連続リーアム兄さん。
粗筋から受ける印象とはちょっと違い、色んな要素を盛り込みすぎて、表題の『アイス・ロード』どこ行った？と途中から思ってしまう展開。
次から次にアクシデントが襲い、会社側の陰謀も絡めて一筋縄では行かないプロットで、全編退屈しないでは観れる。
ただ、終わってから振り返ると、弟のPTSD設定やタントゥーの先住民設定など、いまいち一本筋にならない部分が多かったように思う。期待のローレンス・フィッシュバーンも早々に退場しちゃうし。
ブルーカラーや社会的弱者が資本家サイドの企みを阻止するという演出には一定の機能は果たしているのかもしれないが、もう少し上手くまとめられたのではで…と思ってしまう。シンプルに自然の驚異と闘うリーアム兄さんでも良かったのでは。
それでも登場人物それぞれキャラが立っていて、何より弟ガーティがピカイチ愛しい。巨大トラックによるカーチェイスも新しい。
良くも悪くも、リーアム・ニーソン出演作らしい安定の完成度。
